【中国小説レビュー】上海、かたつむりの家
こんにちは!トヨさんです。
本日はおすすめの中国小説をご紹介していきます。
1.小説の概要
- 【題名】上海、かたつむりの家
- 【著者】六六(Liu Liu)
- 【訳者】青樹 明子
- 【出版社】プレジデント社(2012年出版)
- 【原題】蝸牛(2007年出版)
今から15年前の上海をリアルに描いた作品です。
この作品は実写化されていますが、あまりのリアルさのため、当局によって放送禁止になっています。
小説の中では、当時の上海について「貯金の増える速度は物価上昇の速度に、永遠に追いつかない」と表現されています。
現在日本においてはも物価上昇が起こっておりますが、当時の上海はその比ではありませんでした。
2.登場人物
まずは人物相関図をどうぞ!
主人公は超極狭賃貸(かたつむりの家)に夫婦で暮らすハイピンと、姉思いの妹ハイザオです。
有名大学卒にも関わらず、上海で貰えるのは月給たった45,000円。
この薄給でマンション購入を望んだことが全ての始まりだったのか。
読者は、貧富の拡大、拝金主義、住宅問題、官僚の汚職、ローン地獄、これでもかと現代上海の闇を目の当たりにすることになります。
(日本に生まれて良かった、そう思えるかもしれません。)
3.あらすじ
それでは小説の導入パートを4コマ漫画でどうぞ!
ハイザオは姉のためにどこまで自分を犠牲にできるのか。
どこまで落ちていくのか。
あなたは上海のリアルを見る勇気はありますか?
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それでは再见!